皆さん、こんにちは。
いよいよ夏本番の暑さを感じるようになりました。皆さんはいかがお過ごしですか。私は夏が来ると、祖父とあぜ道を一緒に歩いた日を思い出します。長身で堀の深い顔立ちをした祖父は誰もが見とれるほどのハンサムで、隣を歩くのは幼いながらも誇らしかったのを覚えています。戦争で中指を失った祖父の手はごつごつしていて、40代で失明したため外出の際は白杖をついていました。散歩の帰り道は、いつも同じ駄菓子屋さんに寄り、駄菓子屋さんのおばあちゃんと話してから、袋いっぱいのお菓子をぶら下げて帰るのでした。
祖父は幼い私を守るように、私は盲目の祖父が歩きやすいように声をかけながら、蝉の音が響く道のりをゆっくりと歩いたものです。祖父はもう他界しましたが、夏のにおいがすると、ふとあの頃を思い出し顔がほころびます。
今回は社会福祉法人日本点字図書館より発出されたリフレットをご紹介します。目の不自由な方へのお声かけ、誘導方法等を具体的に、分かりやすく説明されています。何気ない日常が私の大切な思い出となったように、私たちの何気ない優しさが相手にとって大きな助けになることもあります。この情報で皆さんが目の不自由な方々に手を差し伸べる手助けになれば幸いです。
「いっしょに歩こう」目の不自由な人の誘導方法を簡単にまとめたリーフレットがダウンロードできるようになりました|日本点字図書館